2022年第10回カナリヤ映画祭開催
時:10月2日 10:00開演 会場:サンライズもとみや
***カナリヤ映画祭第10周年記念 映画「こころの山脈」配布***
ご希望の方は下記URLよりお申し込みください。
https://forms.gle/kYgGXrPsdCmNqLoa8
映画「こころの山脈」について
「こころの山脈」制作記録
映画『こころの山脈』制作記録
昭和31年8月 「青いえんぴつの会」設立。
昭和32年9月 本宮方式映画教室開始。
昭和37年12月 映画「裸の島」を制作した近代映画協会関係者との親子座談会席上で映画製作の話が出る。
昭和39年1月 河北文化賞受賞の席で代表者が「今後の抱負として、運動発展の姿として、自らの手で文化を創造する一つの手がかりを近い将来、映画製作に求めていこうと思う」と述べる。
昭和39年7月 本宮方式映画製作準備委員会発足 青いえんぴつの会 学校 映画館 近代映画協会の代表者が参加、総勢25名。最終7名まで減少。
昭和39年9月 資金集め(カンパ開始)。
昭和40年4月 本宮方式映画製作の会発足。
昭和40年5月 「こころの山脈」脚本完成。 執筆者:千葉茂樹。
昭和40年6月 福島県並びに福島県教育委員会の後援が決定。
昭和40年9月 福島県小、中学校PTAの後援決定。
〃 本宮町、及び町議会の後援決定。
〃 「こころの山脈」撮影開始。
昭和40年11月 「こころの山脈」本宮での撮影終了。
〃 東京都港区麻布アオイスタジオで録音。
昭和40年12月 「こころの山脈」文部省選定映画に決定。
〃 「こころの山脈」の完成試写会が開催される。
「青いえんぴつの会」
昭和31年8月6日夜、本宮小学校の空教室に集まった5人の母ちゃんと2人の先生は、今まで話し合った会の方針を踏まえて、会の名前を「青いえんぴつの会」とすることにした。
第一回の会合記録には「みんなの子供をよくしなければならない、母親グループによって社会環境をよくしなければならない、上からできあがったものではなく下からできあがっていく組織でなければならない、母親としてだけでなく一人の人間として向上することを目的にする」と記した。
太平洋戦争が終わって、まだ11年、戦争で荒廃した日本で生活に苦労する中、日本国憲法の制定から始まり、女性参政権、教育基本法、学校教育法により教育を受ける権利の向上、新しい法律と世の中の動きは、女性たちの前に大きく開いた明るい未来を予測させるのに十分だった。そんな時期に結成された「青いえんぴつの会」は少人数であれ、希望とエネルギーに満ちていた。
「こころの山脈」
昭和25年、自分たちの作りたい映画を自分たちで作りたいという思いの中で近代映画協会は設立された。太平洋戦争中には戦争に行くか、戦争のための国策映画を製作するしかなかった映画人は、戦後の自由の中で羽ばたいた。
同じく昭和25年に劇団民藝は「多くの人々の生きてゆく歓びと励ましになるような」民衆に根ざした演劇芸術をつくり出そうという理念のもと旗揚げされた。宇野重吉を始め、優れた俳優が結集された。
東北の小さな町のお母さんたちが、映画教室を開いている。子供たちのために良き映画を探し、そして、映画も製作したいと言っている。
少ない資金、素人の企画、でも、自分たちの手で自分たちのための映画製作を行おうとしている。
人々が集まり「こころの山脈」が製作された。
カナリヤ映画祭十周年記念 「こころの山脈ワークショップ開催」
~本宮で制作された映像をもとに本宮の映画文化を知り語る~
第一回目 2022/7/31(日) 14:00~17:00
「本宮方式映画教室」とは、 本宮に残された映像『花の本宮』『こころの山脈メーキング』『わがまち‘78』などを観ながら「本宮方式映画教室」の原点と活動を探る。
*Youtubeに短縮版をアップしましたのでご覧ください。
花の本宮 https://youtu.be/ImX8C0m96u8
わがまち78 https://youtu.be/4FpRMZ1we3I
こころの山脈メーキング https://youtu.be/hWrkQm8144M
第二回目 2022/8/6(土) 14:00~17:00
映画 『こころの山脈』 の制作原点(制作当時のエピソードなど)とその時代を知り、あらためて
『こころの山脈』を観る。
*Youtubeに短縮版をアップしましたのでご覧ください
昭代橋シーン https://youtu.be/WXTp-EMoO8Q
場所:本宮中央公民館
募集人員:各会15名ほど
参加費用:無料
参加申し込み期日 7月10日(日)~24日(日)
申し込みは下記URから
申し込みフォーム https://forms.gle/xe7YbvtPK26HFrNC9
*問い合わせ:阿部写真館 電話 0243-34-2175
*youtube「カナリヤ映画祭」インスタ「#カナリヤ映画祭10」又は「kanariyaeiga2021」
2022年カナリヤ映画祭10月2日(日)開催
主催:本宮の映画文化を継承する会、カナリヤ映画祭実行委員会
共催:本宮市教育委員会 協力:もとみやプラット
「映画の楽しさを伝えるカナリヤ映画祭開催」
本宮には町ぐるみで行った、映画による教育活動「本宮方式映画教室」、そして市民の手で制作した映画「心の山脈」「秋桜」、また、成人する若者たちが記念に制作した短編映画など昭和の時代から映画文化がありました。その映画文化を継承する目的で「NPO法人 本宮の映画文化を継承する会」が結成されました。その活動として映画にもっと親しんでもらおうと毎年行っているのがカナリヤ映画祭です。
2022年第10回カナリヤ映画祭は10月2日(日)のサンライズもとみやで開催します。
昨年の第9回カナリヤ映画祭は、当初予定されていた2021年の9月には実施できずにいましたが、12月11日(土)、12日(日)にサンライズもとみやにて無事に開催されました。コロナ禍での準備はたいへんでしたが、高校生のボランティアをはじめ関係者が、映画上映ほか「空家プロジェクト」の作品発表、そしてカナリヤ映画祭フォトムービーコンテスト表彰式が行われました。
活動の源流は「本宮方式映画教室」
本宮の映画文化の源流は、昭和31年頃に本宮町で始まった「子どもと大人が良質の映画を鑑賞しながら考える運動」です。母親たちの手によってその活動は支えられていました。この活動に評論家の神崎清が「本宮方式映画教室」と呼び、注目を浴びることになりました。
本宮方式映画教室が定着すると、映画鑑賞だけではなく映画制作の企画が持ち上がり、昭和40年には正式に本宮方式映画制作の会が発足しました。制作にあたっては母親たちと本宮小学校の先生の有志でつくる「青いえんぴつの会」をはじめ、多くの本宮町民の支援がありました。その内容は高く評価され、「第16回ブルーリボン特別賞」「キネマ旬報特別賞」などを受賞しました。
本宮町・白沢村・大玉村のオールロケで平成9年4月に完成した映画「秋桜(コスモス)」は、本宮青年会議所創立10周年記念事業としてつくられました。本宮方式映画教室で育ち、映画「こころの山脈」の映画制作を身近で見て、また、中には映画に出演した子供たちが自分たちもと始め、継承しようとしたもので、優秀映画鑑賞会推薦を受け、この映画制作運動は全国的にも高く評価されました。また、本宮町成人式の実行委員会により自主制作映画(ビデオ)を制作、毎年上映されるようになりました。
平成27(2015)年にこれらの活動を継承するNPO法人が立ち上がりました(代表理事:本田裕之)。市内各地でのボランティア映画上映会の実施、県内各地での映画祭やフォーラムへの参加、カナリヤ映画祭の開催を主に活動が展開されています。
カナリヤ映画祭では、本宮高校生が自主制作ビデオを制作し、発表しています。もとみやプラットでもこの活動を応援したいと考えています。高校生が本宮市のまちを舞台に映画を制作し、すてきな作品が生まれて欲しいと願っています。
新しい文化の発表舞台
また、本宮市主催の「まちづくりもとみや塾」の塾生とコラボしてファッションショーの発表も行いました。若者と一緒に新しい映画文化を本宮市にどうつくっていくか、楽しみです。
連絡先
NPO法人 本宮の映画文化を継承する会
カナリヤ映画祭実行委員会
代表 本田裕之
電話 090-8613-9632
mail motomiyaeiga@gmail.com
内閣府の団体情報
https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/007000949